一度社会に出てから自力で学校に戻りたいと思った
新井さんは2015年に東京造形大学を卒業してから、次に京都芸術大学(旧・京都造形大学)の大学院に行くまで5年近くのブランクがありますが、その間は何をされていたのですか?
(新井)卒業後はコンピューターグラフィックの制作会社にデザイナーとして東京で約4年半間働いていました。
CGですか!これはまた意外なキャリアですね。
(新井)学生時代はキャンバスに向かう日々でアナログでの表現でしたが、さらに自分の表現力をつけるために、デジタルの技術も身につけたくて就職はその分野で探しました。アニメーションやイラストよりもっとリアルな絵を描けるところで絞り込んでいくと建築パースのCG製作会社に出会い、新築マンションの建築パースをCGで作る仕事をしていました。入社当時はパソコンの知識がほとんどなく、社会人としても名刺交換から含めて本当にゼロからでしたが、充実した4年間でした。