【#episode 2】
色にまつわるあれこれ / touch, tone, and color
イラスト制作では広告物やブランドの「トーン&マナー」に合わせたイメージや色調の指示が入ることが多いです。
ディレクションの時点でこれが曖昧だと修正が何度も入ってしまうため、これらは最初の指示できっちり抑えておきたいことの一つです。
■ あぁ、タッチの勘違い
優しい線で可愛らしいイラストの雰囲気を指すときに「ソフトタッチ」と表現することがあります。
しかし、これをそのまま英語でsoft touchと訳すと思いもよらぬ意味になります。
英語で”soft touch”と調べてみると真っ先に出てくるのは、なんと、、、
・だまされやすい人
・すぐに信じ込む人
・他人を簡単に信用してしまう人
・すぐ信用してお金を貸す[与える]人
・お人よし、カモ、、、、
なお、造形、陶芸、写真など対象物や被写体の滑らかさを表現したい場合には堂々と”soft touch”が使えます。
間にハイフン(ー)を入れると、
soft-touch surface(滑らかな表面)の意味になります。
■ toneはとーっても便利
絵の雰囲気を伝えるとき、●●タッチなど全体のイメージを表す場合、無難に伝わりやすいのは、toneがオススメです。
Please finish a soft tone like a picture book as this artwork targets children, too.
(子供向けでもあるので絵本のような優しいイメージで仕上げてください)
I think the uplifting and exciting tone would be fitting in this advertising.
(この広告には高揚感やワクワク感がバッチリ合うと思いますよ)
Toneは色調も表現する便利な単語です。
・soft color tone = 柔らかな色調
・vivid color tone = 明るい色調