3月、とある会合でご一緒した笑顔が素敵な女性。どこか少年のようで気さくなお人柄に惹かれてお喋りをしていたら、大阪でホテルを経営されているらしい。よくよく聞いてみると、Hotel Noum OSAKA(ホテル・ノウムオオサカ、以下Noum)の代表取締役・宮嶌智子さんでした。私はそこのコーヒーとスイーツが好きで通っているし、私たち同じエリアに住んでいることがわかり、一気に勝手に親密度が加速。「もっとお話しを聞かせてください!」と実現した今回のインタビューです。
大阪は意外かもしれませんが「水の都」で、川と共に文化、商業、金融が栄えました。現在でも大阪市内には大小合わせて33本の河川があり、ここ10年ほどは行政も「水都大阪」を掲げて水辺のある暮らしや人の賑わいを積極的に推し進めています。中でも、「中之島」と呼ばれる中洲は、別名「大阪のシテ島」と言われ、大阪の発展に大きな役割を果たしてきた地域です。江戸時代には135もの諸藩の食料備蓄庫「蔵屋敷」がひしめき、近代日本では証券、金融、社交界が栄えた中之島界隈には今も独特の大人で文化的な香りが残ります。その中之島界隈の東側、旧淀川である大川が目の前に流れ、緑豊かな公園が広がる一角に、爽やかで海外のような趣を感じられるNoum。
宮嶌さんは山形県出身。福島大学在学中に、宮嶌さんの人生に大きな影響を与えることになる本間貴裕さん(のちのBackpackers’ Japanの創業者)との出会いがありました。今回の取材では当時のことからNoumを運営する現在に至るまで、たくさんお話を伺いました。
取材:笹貫淳子
取材協力:Hotel Noum OSAKA, Backpackers’ Japan
写真:Hotel Noum OSAKA提供、谷口純弘