本日は上村眞夫書画展「客人」にお越し頂き、ありがとうございます。
上村さん初個展のオープニングですから、普段は堀江のバー「客人」のマスターでおられる上村さんに、今日はここで「出張バー」をやっていただいて、お酒も作ってもらいながら、皆さんに楽しく飲んでもらって、気持ちも大きくなってもらって、作品をお買い上げいただこうと思っていましたが(まん坊で)それもできなくなって。あと、上村さんには夜に「客人」の営業中に、お客様にすっとチラシを添えてもらって「実は展覧会をしていまして」と、宣伝していただこうと思ってたのですが、それも叶わず。笑。数々の諸条件を乗り越えながら今日に至っているわけです。それでも今日、こんなにたくさんの方々らにお越しいただきまして、本当にありがとうございます。
さて、何から話そうかと思いながら、上村さんと明るい場所で会うこともないなあと。笑。僕らも、普段は「客人」でしか会わないし、今回も酔った勢いで、バーのカウンター越しに展覧会のお願いをしたわけで、今日お越しの皆様の方が、僕らよりお付き合いの長い方もおられますから、きっと上村さんのことについてはお詳しいと思いますが、まずは上村さんはどこで生まれ、どのような経緯でバー「客人」の主人になられたのか。まずはその辺りからお話ししただければと。
上村:元々は東大阪の小阪というところで生まれて、今でも住んでおりまして。そこに40数年いるのですが。元々、靴屋の営業をしておりました。会社員をやりながら、今の「客人」のある場所の横の横でバーをはじめまして。そこは「バルベス」という伝説のお店でして、そこをやっておられた星さんという方がうちのお得意先でもあり「バルベス」が移転になるということで「じゃあこの後は僕がやります」と、計画もなく借りて、何の修行もせずバーをはじめたというのが最初です。ありがたいことに17年目を迎えまして、これも縁だなと、ただただそれに従ってきた人生だったと思っています。
「バルベス」ねー、あったあった。あの狭い店。みんなべろべろになっててね。grafの連中も毎晩来ていて。「バルベス」が堀江のターミナルでもありましたね。
上村:内装、服部さんですもんね。エゴラッピンのよっちゃんが一人で来てたりね。そこでやれたのも一つ大きかったですね。僕が結婚できたのもここがきっかけでしたし、場所に呼ばれたのかもしれませんね。靴の営業をしながら、いつか自分で店ができたら良いかなと思っていたのですが、多分サラリーマンしながら店をやっていたら潰れていたと思いますね。ただ単に酒場が好きというその理由だけではじめたんです。