「キオクノタビ」荻原美里個展 4.22 Sat – 4.30 Sun
- 谷口 純弘
- 2023年3月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年4月5日

チグニッタスペースでは、東京で活動するイラストレーター・画家、荻原美里(おぎはらみさと)による個展を開催します。本展は、荻原美里にとって初の大阪個展となり、ジュンコササヌキクリエイションによる企画・キュレーションでお届けします。
荻原美里
画家・イラストレーターとして広告、パッケージなど、多岐に渡る分野で活動。東京と自然豊かな山梨県で制作活動をしている。書籍の挿画にも人気があり、小説の表紙絵も多数手がける。
ウェブサイト : https://misatoogihara.com/ instagram : misato.ogihara

美しく静かに佇む世界観、抑えた色調と細やかな筆致で描かれる静物や風景は透明感に溢れる荻原美里(おぎはらみさと)の原画を、初めて大阪でご覧いただけます。
これまで原画展示は主に東京中心でしたが、いよいよ関西圏のファンからの熱いラブコールが実現する待望の大阪個展が開催されます。水彩画、木炭でのドローイングなど新作を展示。待っていました!の方、初めましての方、お一人でも多くの方々にご高覧いただきたい展覧会です。
日常の何気ない風景、広大に迫る自然の景色、ふと見せる表情。荻原美里が描く情景は静かにそこに在り、作品は鑑賞者と対話し、寄り添います。新緑が美しい季節、どうぞご来場くださいませ。



荻原美里より作品テーマ「キオクノタビ」に寄せて:
なんとなく、忘れてはいけないことってたくさんある気がします。 今まで必死に前を向いて駆け抜けてきた私の人生の中で、もしかしたら 置いてきてしまった大切な記憶があるのかもしれないと思ったんです。
人は自分にとって楽しかったことや嬉しかったことは鮮明に覚えていて、辛かったことは忘れたいと思っても忘れられなかったり…
その真ん中の記憶は置き去りにして、毎日が進んでいるのかもしれません。 その真ん中も含めて記憶の中に忘れてはいけないことがたくさんある様な気がします。
自分らしさとは、今までの経験や人との出会いやつながり、見てきた風景、環境などによって成り立っている気がします。
自分がこれから、何処に進みたいのかが、今までの記憶を遡ることによって何か手掛かりとなるモノが見つかるのかもしれないと思い、今年のテーマにしました。
ぜひ、皆さんも自分に置き換えて記憶を遡っていただき、自分らしく人生を歩いて行くための手掛かりを見つけていただけたら幸いです。

荻原美里の絵画と言葉について:
今回ご覧いただく原画は水彩画と木炭による小さなドローイングです。作品の横には、タイトルに加えて、詩や小説の一節が絵と寄り添い一緒に紹介されています。荻原自身が、言葉の強さを日頃から感じ大事にしていることから生まれた展示スタイルです。絵は視覚から入り、言葉はさらに心の奥へ刻まれる。その言葉は小説の一節だったり、誰かの言葉だったりします。作品と言葉の融合をどうぞお楽しみください。

Comentarios