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新井 碧「鼓動のりんかく」2021.10.29 - 11.14



チグニッタスペース(大阪市西区京町堀1-13-21)では、10月29日(金)より、画家・新井碧(あらいみどり)の個展を開催いたします。

新井は、2011年に東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻, 2015年同卒業、その後会社員経験を経て、かねてから希望していた大学院で学ぶために、2020年京都芸術大学 修士 美術工芸領域 油画に入学。彼女とチグニッタとの出会いは、2021年4月に『SUIKEI ART FAIR OSAKA』という展覧会の会場の一つであったHotel Noum OSAKAでの展示でした。大学院に在籍中の傍ら、数々の展覧会に出展し着実に力をつける次世代ホープの画家です。


 

新井碧

1992 茨城県生まれ 2011 東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻 入学 2015 同、卒業 2020 京都芸術大学 修士 美術工芸領域 油画 入学
【作品発表】 『CCMproject 車の代わりにアートを駐芸』 (2012) (松本春崇講師 企画展) 幕張新都心地下第二駐車場 『ナナメウエヲアルク― 斜め上を歩く―』(2014) (東京造形大学近藤昌美教授 ゼミ展) (2014)TURNER GALLERY 『zokei展』東京造形大学 卒業制作展(2015) 『ルーシーの空』(2015) 国立新美術館 (東京造形大学 宮崎勇次郎講師 選抜展) 現代HIGHTS『東京五美術大学 連合卒業制作展』
・『HOP展』(2020) ギャラリー・オーブ ・『ターナーアワード2020入選展』 (2020) TURNER GALLERY ・『MEET YOUR ART at ART ART OSAKA』(2021) (MEET YOUR ART企画)大丸梅田店 15F特設会場 | 1F 東 特設会場 ・『SUIKEI ART FAIR OSAKA』(2021) (YOMAFIG.(旧現代アートと出会う日。Hotel Noum OSAKA) ・『SPURT展』(2021)ギャラリー・オーブ ・『鬼頭健吾(京都芸術大学)×薄久保香(東京藝術大学) 推薦作家展』(2021) 西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース ・『Re: Perspective』(2021) graf porch (ボイス+パレルモ展サテライト企画) ・『鼓動のりんかく』個展 (2021) chignitta space
Instagram▶︎ @midoriarai_

 



「flock of birds」 pencil and oil on canvas (2021) / 333×242mm

油画作家の新井碧は、身体性を伴ったブラッシュストローク、一見理解されにくい形・アウトライン、意味のないように見える無意識的な線、余白で絵画を構成していきます。「自分が得意だった表現と経験を融合させた作品を作りたい。」と語る新井は、かねてからストロークや一瞬を記録する抽象表現を求め「痕跡を残す」ことに着目し、身体の有限性、「支持体(キャンバス)」と作家が対峙した時に生まれる偶然性を大切にしています。その根源体験を病弱だった子供時代に重ねています。幼いながらに自分の体調と向き合い、その時その時の記録を残すことや、命の有限性を絵画に表現することに結びついています。


「silhouette #13」 pastel, pencil and oil on canvas / 410×530mm


STATEMENT

後世に自分の生きた証を残したい、あるいは、この理不尽で不均衡な世界を 生きていかなければならない子孫たちに情報を伝えたい、 人々のそういった欲求が「痕跡を残す」という行為に繋がり 美術は発展していったのではないだろうか。 人の意思を残し伝える手段のひとつとして発達した絵画というメディアは、 まさに「命の痕跡」、かつて「命が存在してきた証」であるともいえるであろう。 私は、身体性を伴ったブラッシュストローク、一見理解されにくい形・アウトライン、 意味のないように見える無意識的な線、余白で絵画を構成していく。 それらの要素―美術の根源的な動機とつながる「痕跡を残す」動作―は、 感情や人体のノイズといったものが反映されやすい。 そういった手法は、自動的に画面の中に私の生きた時間を内包する。 命を持ち得るものは等しく弱者である。 偶然できたこの星で必然性を求めて生きている限り、 動物であるヒトの生存戦略が「社会性」である限り、 あらゆる矛盾と不条理に対峙せざるを得ない。 科学と医療が発達し、弱者も生き延びることが可能な 共生の時代であるからこそ、生命の有限性について思考し、 また、わたし自身の生きた痕跡を残すため、絵画に時間を閉じ込めていく。


「心拍」 pastel, pencil and oil on canvas / 500×652mm

個展タイトル「鼓動のりんかく」について: 目に見えないあたたかな音を辿るように、「絵画」という痕跡を残していくイメージです。ステートメントに添い、命・時間のメタファーでもある言葉を選びました。(新井碧)

今回、チグニッタスペースでは、真摯に自分自身と絵画に向かい、画業を生業としていくことをコミットメントしている新井碧と出会った時から打ち合わせを重ね、初めてとなる個展ができることを大変光栄に思います。たくさんの方に新井碧の作品や世界観と出会っていただけることを願っております。



新井碧 個展 「鼓動のりんかく」


■会期:2021年10月29日(金) ~ 11月14日(日) ■時間:13:00 – 19:00 / 入場無料 / 定休 月曜日 ■会場:chignitta space (チグニッタ・スペース) ■住所:大阪市西区京町堀 1-13-21高木ビル 1 階奥 ■内容:ドローイング、油画の原画約15点の展示販売 ■作品についてのお問合せも受け付けております: info@chignitta.com


■交通手段 御堂筋線・四ツ橋線 本町駅28番出口から北に徒歩5分、四ツ橋線 肥後橋駅7番出口から南に徒歩5分

■新型コロナウィルス感染症対策に伴い皆様に安心してご来場頂けるようスタッフの指示にご協力をお願いいたします。





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